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【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第11章 護衛役



『いえ、お2人こそゆっくりなさっててください。初日で疲れているでしょうし。』


祈里の申し出に慌てて断る杏。


音「私たちの任は護衛兼世話役です。
家事などはお任せください。」


『しかし…。』


祈「柱の方々は他にも多くの仕事があると聞いております。少しでも桜柱様の負担が軽くなるよう私たち2人で努めますので、どうかお任せください。」


渋る杏に祈里が優しく、諭すように話す。


『…わかりました。食材や食器などはあるものを自由に使ってください。』


祈「はい。」


祈里と音羽に食事のことを任せ、2人の言葉に甘えて湯浴みにいくことにした。


──チャプン


湯船に浸かりながら考え事をする。


杏(花柳祈里さんに佐々木音羽さん…。2人とも悪い子ではないようで安心したわ。しかし…、このままでは私のすることがなくなってしまうわね。)


隣で水浴びをしているサクラをじっ、と眺める。


杏(そもそも誰かと生活した経験なんて殆どないのよね…。1年半程産屋敷家の方々と暮らしたくらいかしら。そのときはあまね様に尋ねてやれることはやらせてもらっていたし…そうね、屋敷の中で自分が1番上という経験がないんだわ。どのように振る舞えばいいのかわからない…。
しのぶさんならわかるのかしら。)


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