• テキストサイズ

【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第3章 壊された幸せ



童「さぁ、行こう。
君のお姉さんはもうすぐ死ぬからね。」


『え??』


ニコニコしながらそう告げる童磨の言葉に思わず目を見開く杏。


弾かれたようにつばきの隣にしゃがみこみ、必死につばきの名を呼ぶ。


『つばき姉さんっ!!しっかりして!!』


つ「あ、んず…。」


うまく呼吸ができず、言葉が出てこない。


『やだっ!!つばき姉さんっ!!』


必死に叫ぶ杏。


まだ9歳の杏にはなんの知識もなく、どうしたらいいかわからない。


──グイッ


童「さぁ、はやく行こう。
あの方がお待ちかねだ。」


まるで泣き叫ぶ杏が見えていないかのような童磨は杏の腕を引き、連れて行こうとする。


『やだっ!!離してよっ!!』


9歳の女の子が力で敵うはずもなく、ズルズルと引きずられていく。


童「ほらほら、はやく。」


楽しそうに杏を引きずる童磨。


『や、だぁっっっ!!』


杏が一際大きな声で叫んだ瞬間、


──グサッ


童「うわっ!!」


童磨の顔に包丁が刺さった。


童磨は杏を連れて行くのに夢中で避けられなかったようだ。


つ「っ、杏!!」


/ 1147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp