第10章 番外編 猫
その中で隊服の話になった。
『にゃにゃにゃあにゃにゃんにゃにゃにゃあ??
(不死川さんの隊服はなんでそんなに前あいてるんですか??)』
不「さぁなァ。」
かねてからの疑問を杏が問いかけるもはっきりと答えない不死川。
そんな不死川に不満気な顔を見せる杏。
そんなことは気にしないと言わんばかりに話す不死川。
不「そういやァ、お前の隊服随分と傷んでなかったかァ。」
『にゃんにゃにゃにゃあ。にゃんにゃにゃあにゃあにゃんにゃにゃにゃあにゃん。
(そうなんですよ。実は今日か明日にも新しい隊服が支給される予定なんです。)』
ふふ、と嬉しそうに笑う杏。
不「そりゃ良かったなァ。」
ふっ、と笑顔をみせる不死川。
それからも会話を楽しみつつ朝餉を済ませる。
昨夜と同様、杏が洗い物をしていると不死川が後ろから声をかける。
不「風呂の準備しとくぞォ。」
『にゃ!?にゃにゃ、にゃんにゃにゃあ??
(え!?いや、大丈夫ですよ??)』
不「あ??」
昨夜もだが、不死川としては本当に気遣って言っているつもりだ。