第10章 番外編 猫
し「さて、何か聞いておきたいことありますか??不死川さん。」
血気術にかかっている杏を預かるにあたって気になることがあるだろうとしのぶは不死川に尋ねる。
不死川は決定事項になってしまった杏を自身の屋敷で預かるということに頭を痛めつつも口を開く。
不「…どのくらいで治る??」
し「そうですね。絶対とは言えないですけど、こういう系の血気術は大抵1日2日で治るものが多いです。しっかりご飯を食べて、薬を飲んで、お日様を沢山浴びれば治りますよ。」
医者として、これまでの経験と知識で杏を的確に診断するしのぶ。
不「メシは??普通に食わせていいのか??」
し「えぇ。私たちと同じものを食べさせて大丈夫ですよ。」
不「何か気をつけることはあるか??」
し「そうですね…。あぁ、杏さんは今、生態が猫に限りなく近づいているようですのでそれを忘れないでくださいね。」
不死川の質問に考えながら杏に視線を軽く流し、そこで思いだしたように告げる。
不「生態が猫に近づいてるゥ??」
し「はい。あれを見てください。」
不死川の怪訝な表情を浮かべる。
そんな不死川の視線を杏の方へと誘導する。