第10章 番外編 猫
杏の悲鳴に思わず叫ぶ不死川。
鬼「あぁ!!やっぱり可愛いわぁ!!
最後にとても可愛いものが見れて良かった!!」
身体の崩壊が進み、あとは頭だけとなっている鬼は不死川には見えていない煙の中で杏の姿を見ているのか、とても嬉しそうに叫んでいる。
不「おい鬼ィ!!テメェなにしやがったァ!!」
鬼「アナタも嬉しいんじゃない??
とぉってもかわいいわよぉ??」
不「何言ってやがる!!」
鬼「あらぁ、私が言ってもいいのぉ??」
不「っ、この糞鬼がァ!!消えろォ!!」
不死川は煙の中に飛び込み、未だに話し続ける鬼の頭を踏み潰す。
そのまま鬼は塵となり消えていった。
不「おい!!音白!!どこだァ!!」
鬼が消え、だんだんとうすくなっていく煙の中、大声を上げ、杏の姿を探す不死川。
そんな中、地面に横たわっている杏が不死川の視界に入る。
不「っ、音白!!」
まだ煙が完全にははれていないため、よく見えないがいくら揺すっても返事がない。
不「クソッ!!」
意識のない杏を抱き上げる。
不(とりあえず胡蝶んとこに連れて………あ??)