第10章 番外編 猫
サ「ソレハ男性ジャナイ。柱ノ中ニハ女性モイルケド仲ガ良イノハアナタクライヨ。」
『そうかしら。………たしかにそうね。』
甘露寺に話しかけようものなら伊黒に睨まれるし、しのぶは会議が終われば可愛い妹たちの元へ帰る。
怪我が多いことに時折、文句を言われているがそれ以外はお互いあまり話していない。
サ「オ互イノ屋敷ニ行ッタリ、ゴハン食ベニ行ッタリスルノアナタダケナンダカラ。」
『例えそうでも、そんな関係にはならないわよ。
不死川さんは鬼を滅殺すること以外に興味はないわ。』
サ「エー。」
杏の物言いに不満があるようなサクラ。
『同じように鬼を滅殺することしか考えてない私と気が合うだけじゃない??私だって鬼舞辻無惨を倒すまでは色恋に現を抜かす余裕はないわ。』
サ「ウラ若キ乙女ガ勿体ナイワネ。」
『ここは鬼殺隊よ。そんなの関係ないわ。』
サ「ハイハイ、分カリマシタヨー。」
やれやれといったようなサクラを見て、小さくため息を落とす。
『さぁ、もう着くわよ。』
視線の先に不死川邸が映る。
『……おかしいわね。』
サ「ドウシタノ??」