第9章 夢
『不満の声が…??』
他の柱たちが頷くなか、1人よくわかっていない杏に微笑むお館様。
お「君の継子になりたい子たちは鬼殺隊にたくさんいる。もし、任に就いてくれた子たちに何かあったら困るからね。だから、公式的には護衛兼世話係として隊士をつけよう。その子たちを君がどのように扱おうと自由だよ。」
『護衛兼世話係…。』
少し、考え込むように下を向く杏。
お「実弥、これでどうかな??」
不「良いと思います。」
お「ありがとう。他の皆はどうかな??」
悲「我らも異論ありません…。」
お館様の問いかけに悲鳴嶼が代表して答える。
お館様は満足そうに頷くと杏に視線を送る。
『…わかりました。』
お館様の視線を感じたのか、顔を上げ了承の意を示す。
お「よかった。
それじゃあ、隊士はできる限りはやく手配しよう。
杏、何か要望はあるかい??」
ニコニコと微笑むお館様。
『そうですね…。できれば2人とも女性隊士でお願いします。階級は乙以下の隊士を。』
不「ちょっとまてェ。
なんで甲じゃねぇんだァ??」
『先程も言いましたが、甲の隊士たちは次の柱候補です。そんな方たちに私の世話などさせられません。』