第9章 夢
不「ならば、護衛をつけるのはどうだァ??」
『護衛…ですか??』
不「あぁ。お前が柱の屋敷に行くのではなく、柱がお前の屋敷に行くんだ。」
お「なるほど、それはいいかもしれないね。」
『いけません。』
お館様も不死川の意見に賛同の声を上げるも杏がすぐさま反対する。
お「なぜだい??」
『柱は文字通り鬼殺隊を支える柱です。
そんな貴重な戦力を私に割くわけにはまいりません。』
不「なら、一般隊士だ。2,3人もいれば十分だろォ。階級は…甲がいいかァ。」
『それもだめです!!
甲は次の柱になるかもしれない者たちです。』
不「それでも、だ。
他に案がでない以上、どちらかを選べェ。」
不死川に言い返せず、悔しそうにする杏にお館様が優しく話しかける。
お「それなら杏。
護衛と言う名の継子をとるのはどうかな??」
『護衛と言う名の継子…??』
思わず首を傾げる杏にお館様が説明をする。
お「あぁ。継子は本来、柱が直々に選ぶものだ。
けれど、今回は時間もないからこちらで2人選ばせてもらおうと思ってるんだ。
そこでその隊士たちを君の継子としてしまうと他の隊士たちから不満の声が上がるかもしれない。」