第9章 夢
聞いたことのない花の名前に一同が顔を見合わせる。
お「青い彼岸花のことは何もわかっていない。
ただ、分かっていることはそれが何であろうと、杏を奴らに渡してはならないということだ。」
一斉に頷く柱たち。
お「そこで問題となってくるのはこれからの杏の所在や任務についてだ。
確かに、ここが1番鬼に見つかりづらく安全な場所ではある。
だけど、私たちには守れる物理的な力がない。
皆の意見を聞かせてくれないかい??」
し「いつまた激しい頭痛が起きるかわからない以上、いつ倒れてもいいよう、単独行動は控えるべきだと思います。」
医者としての意見を述べるしのぶ。
宇「だったら、あいつの任務はこれからは全て合同任務にするべきだ。」
宇髄の意見に柱たちが頷く。
伊「所在は……そうだな。
誰か、柱の屋敷はどうだろうか。」
甘「いいですね!!」
し「そうですね。それなら安全でしょう。」
着実に進んでいく話。
そこへ………
──コンコン
あ「遅れて申し訳ございません。
失礼いたします。」
襖を開け、あまね様が入ってきた。
バッ、とあまね様に頭を下げる柱たち。