第9章 夢
煉「お館様におかれましても、御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。」
お「ありがとう、杏寿郎。」
煉獄の方を見て微笑むお館様。
お「さて、今日は話したいことがたくさんあるのだけど…とりあえず、杏寿郎…こちらへ来てくれるかい??」
杏「御意!!」
ハツラツと返事をし、お館様の前まで移動する。
到着し、すぐに膝をつく煉獄にお館様が庭に下りる。
お「顔を上げておくれ、杏寿郎。」
スッと顔を上げ、真っ直ぐにお館様を見据える煉獄。
お「杏寿郎。これまで炎柱として鬼殺隊を支えてくれてありがとう。立派に責務を果たしてくれたね。君は今までもこれからも私の自慢の剣士(子ども)だ。本当にありがとう。」
優しく微笑みながら煉獄を見つめるお館様。
煉「勿体なきお言葉ありがとうございます!!
これからは育成する者として鬼殺隊を全力で支えて参ります!!」
お「ありがとう、杏寿郎。」
煉獄の真っ直ぐな瞳を見て嬉しそうな表情を浮かべるお館様。
ひなき様とにちか様に手を引かれ、屋敷の中に戻る。
お「あぁ、そうだ。実は沢山の薩摩芋を頂いてね。会議が終わったら皆で焼き芋でもしようか。」