第9章 夢
し「もう大丈夫ですよ。炭治郎くんは分かると思いますが、善逸くんと伊之助くん。お館様がいらっしゃったらすぐに座ってくださいね。私たちの真似をしてください。」
初めてお館様に会う善逸と伊之助に作法を教えるしのぶ。
し「私たちの少し後ろに待機していてくださいね。」
炭「わかりました!!」
伊「フハハハ!!楽勝だぜ!!」
善「てか、服着ろよお前。
お館様の御前に出るんだぞ??」
腕を組んで笑う伊之助に呆れた視線を送る善逸。
善「その猪頭も外しとけよ??」
伊「なんでだよ!!」
善「なんででもだよ!!失礼だろ!!」
し「そうですね、善逸くんの言うとおりそれは外しておきましょうか。隣に置いておきましょう。」
伊「チッ。」
善逸だけでなく、しのぶにも猪頭を外すように言われ舌打ちする伊之助。
しのぶがそんな態度を見逃すわけもなく、ニコリと笑う。
し「伊之助くん??」
伊「…………。」
スッと猪頭を外す伊之助。
よく見るとプルプルと震えている。
し「できれば隊服も着ましょうか。
羽織るだけでもいいですよ。」
うーん、と考えて伊之助に提案するしのぶ。