第9章 夢
不死川がほぼ毎日産屋敷邸へ行き、杏を見舞っていたのを確認している時透も同じようにほぼ毎日見舞いに通っていた。
声を荒らげずに話す時透と声を荒げる不死川。
そしてそれを宥めることはせず、南無…と言いながら手を合わせている悲鳴嶼。
不「…てか、なんで柱でもない隊士がいんだァ??」
不死川が鋭い視線を向けた先には柱ではない一般隊士である炭治郎、善逸、伊之助がいた。
し「彼らもお館様から呼ばれているんですよ、不死川さん。そんなに睨まないであげてください。」
不死川の鋭い視線にビビりまくる善逸に少し視線を送り、炭治郎たちの代わりに答えるしのぶ。
不「胡蝶が連れて来たのかァ??」
し「えぇ。彼らが蝶屋敷にいるときにお館様から連絡が来ましたので。」
不死川の圧を受けながらもニコニコと笑いながら話すしのぶ。
“お館様”の部分を強調して言うと、舌打ちをしながら3人から離れていく。
善「…ねぇ、マジで。
なんなの、こわすぎなんですけど。」
不死川が去り、炭治郎の背に隠れていた善逸がヒョコっと顔をだす。
そんな善逸を見ながらクスクスと笑うしのぶ。