第9章 夢
伊「おい、胡蝶。
なぜ煉獄の見舞いは禁止だったのだ。
甘露寺が心配するだろう。」
泣く甘露寺を慰めながらしのぶに恨み言を言う伊黒。
し「仕方がないでしょう??柱が一度に来たりしたら他の患者さんたちが驚いてしまいますから。」
呆れたように言うしのぶ。
何を隠そう、柱の中の甘露寺、伊黒、宇髄の3人は一緒に蝶屋敷へ見舞いに来ようとしていたのだ。
ただでさえ滅多に見ることのない柱を一度に見てしまえば、一般の隊士たちは驚き震え上がってしまう。
未だにネチネチとしのぶに恨み言を言っているがしのぶはまるで相手にしていない。
わんわん泣く甘露寺と甘露寺を慰めながらしのぶに文句を言う伊黒。
泣いている甘露寺を見ながら笑う煉獄と宇髄。
そんな光景を見ながら、少し離れたところで不死川と時透、悲鳴嶼が話していた。
不「煉獄は相変わらず声でけぇなァ。
甘露寺は泣きすぎだ。」
悲「甘露寺にとって煉獄は師範。
心配するのも仕方がないだろう。」
時「それに、心配に関して言えば不死川さんだってほぼ毎日杏さんのお見舞いきてたじゃないですか。」
不「うるせぇなァ。…つか、時透。
お前には言われたくねェ。」