第8章 無限列車
無「例のものは見つけたのか??」
猗「調べましたが確かな情報はなく、存在も確認できず──……“青い彼岸花”は見つかりませんでした。」
無「で??」
猗「無惨様の御期待に応えられるようこれからも尽力いたします。ご命令通り、柱の1人は始末して参りましたので御安心くださいますよう…。」
無「お前は何か思い違いをしているようだな。
猗窩座。」
スッと猗窩座に向かって指を伸ばす。
──ミシッ
それと同時に猗窩座の身体に異変が起こり始める。
無「たかが柱……。
それを始末したから何だと言うのか??
鬼が人間に勝つのは当然のことだろう。
それに、あの場の誰も死んではいない。」
ひび割れていく猗窩座の身体。
無惨は手に持っていた本をビリビリに破いていく。
無「私の望みは鬼殺隊の殲滅。
1人残らず叩き殺して二度と私の視界に入らせないこと。複雑なことではないはずだ。
それなのに未だ叶わぬ……。
どういうことなんだ??
お前は得意気に柱を殺したと報告するがあの場にはまだ5人の鬼狩りがいた。
5人のうち2人は柱であった。
なぜ始末して来なかった??
わざわざ近くにいたお前を向かわせたというのに……猗窩座!!猗窩座!!猗窩座!!」