第8章 無限列車
杏の脈に触れながら呟くしのぶ。
し「君たちもですよ。
隠たちが到着してるので、運んでもらってください。
善逸くんと禰豆子さんは先に行ってますよ。」
炭「2人は…??」
し「無事でしたよ。」
炭「よかった…。」
2人の安否を聞き、胸をなでおろす炭治郎。
し「さぁ、君たちも軽傷じゃないんですよ。
安静にしていてくださいね。お願いします。」
隠「はいっ!!」
炭「うわっ、」
伊「うおっ、何だお前ら!!」
しのぶの言葉と同時に現れた2人の隠が炭治郎と伊之助を人攫いかの如く背負って行く。
煉獄と杏も担架で運ばれていく。
し「煉獄さんと杏さん、炭治郎くんを優先的に蝶屋敷へ運んでください。
できるだけはやく。」
隠「承知いたしました、胡蝶様。」
隠のリーダー格の人に話しかけるしのぶ。
し「私はとりあえず、お館様に連絡をしましょう。」
しのぶによりお館様へ伝えられた今回の鬼、上弦の参のこと。
煉獄と杏が意識不明の重体であることは、直ちに柱たちに伝えられた。
連絡を聞いた柱達は、それぞれの思いが交差する。
宇「上弦の鬼には、煉獄でさえ負けるのか…。
音白まで…。」
伊「俺は信じない。」
悲「南無阿弥陀仏…。」
不「醜い鬼共は、俺が殲滅する。」
冨「……そうか。」