第8章 無限列車
炭(確かに杏さんは強いけど、1人であんな鬼を相手にするだなんて無茶だ…!!)
いてもたってもいられなくなった炭治郎は地面に置かれた伊之助の日輪刀の一本を掴む。
炭「ごめん!!伊之助!!日輪刀借りるぞ!!」
伊「…はぁぁぁ!?まて、こら!!」
ダッ、と駆け出す炭治郎に叫ぶ伊之助。
し「炭治郎くん!!
あなたも軽傷じゃないんですよ!!」
しのぶも叫ぶが炭治郎には届かない。
し「まったくもう…!!…伊之助くん!!
追いかけてください!!
もし、まだ鬼がいたら…!!」
急いでまだその場にいた伊之助に指示と作戦を伝える。
伊「任せろ!!」
伊之助も元気に森へと飛び込んだ。
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炭治郎が痛む腹を抑えながら全力で走っていると、杏と猗窩座が見えた。
2人は何やら会話をしているようで、炭治郎は草むらに隠れる。
すると、突然────────
『ゔっ、』
杏が、頭を抑えて呻き声を上げた。
『はっ、はっ、はっ、…ゔぅ…。』
杏は頭を抑えながら目の前にいる猗窩座を睨みつける。
猗「突然どうした??顔色が悪いぞ。」
心配するように近づいてくる猗窩座。