第8章 無限列車
し「それでは、あとはお願いします。」
『動ける隊士は隠たちの護衛をお願いします。』
その場に残る者たちにその後のことを指示していく。
そのときだった────────
──バサッ
『……あれは、煉獄さんの鎹鴉の要…⁇』
突如、空に現れた鴉に目を凝らす。
し「こんなところで何してるんでしょうか。」
しのぶも杏の近くに寄り、一緒に鴉を見上げる。
要「カァァー!!カァァー!!蟲柱!!桜柱!!
救援要請!!救援要請!!」
『救援要請…??』
し「煉獄さんが自らそんなこと言うの初めて聞きましたよ…。」
思わず眉をひそめる2人。
周囲の隊士や隠たちもザワついている。
要「任務完了後、上弦ノ参!!襲来!!
上弦ノ参!!襲来!!」
その場にいる鬼殺隊の面々の顔色が一瞬で変わる。
し「行きましょう!!隠の半分は遅れてでもいいのでついて来てください!!私の鴉に案内させます!!」
『隊士の半分はこの場に残り、村の方たちの護衛を!!』
「「「は、はい!!!!」」」
杏としのぶは急いで指示を出すと、すぐに走り出す。
し「要!!案内を!!」
要「承知!!」
──バサッ