第8章 無限列車
『よく出会いますから。話を聞くんです。』
肩をすくめながら似たようなことを言っていた鬼たちを思い出す。
『元十二鬼月はかなりの数がいますから。』
し「そのようですね。」
話しているうちに村の中心部に辿り着く。
隠「胡蝶様!!皆さんに打ち終わりました!!」
し「ありがとうございます。」
隠の中でもリーダー格の者が走ってくる。
隠「ほとんどの方はもう目覚めたのですが、まだ意識のない方もいまして…。」
し「そうですか…。
私はまだ目覚めてない方を診てきますので、杏さんはすでに目覚めてる方をお願いします。」
『わかりました。』
しのぶの指示を聞き、目覚めた人たちが集まる所へ向かう。
『田辺さん。』
田「桜柱様!!鬼は…」
『鬼は倒しましたよ。もう大丈夫です。』
目覚めた隊士たちの中心にいた田辺に声をかける。
田「もうですか??」
『えぇ。…それにしても目覚めている隊士は少ないですね。』
驚く田辺の背後をちらりと見て疑問を口にする。
田「あ、はい。村人たちはほとんど目覚めてるのですが隊士はまだ…。」
『そうですか。』