第8章 無限列車
お「少し厄介な任務でね……。
杏だけでも事足りると思うけど、しのぶの力も必要になると思うんだ。2人での任務は初めてで大変だろうけどお願いできるかい??」
「『御意。』」
お「ありがとう。杏。しのぶ。」
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『私はすぐにでも出発できますがどうしますか??しのぶさん。』
し「そうですね…。
少し蝶屋敷へ寄ってもいいですか??」
『はい。勿論です。』
産屋敷邸を出て、並んで歩く杏としのぶ。
『私、合同任務に当たることは多いですけどしのぶさんとは初めてですね。』
し「そうですね。私はあまり合同任務には当たらないのでよろしくお願いしますね。」
『はい。よろしくお願いします。』
まだ日は高いため、ゆっくり歩きながら蝶屋敷へ向かう。
他愛もない話をしていると、しのぶが「それにしても、」と言って誂うように話しだす。
し「杏さんの行く任務は大変なものが多いですから気をつけないといけませんね。」
『そんなことないですよ。
しのぶさんと一緒ならきっとすぐ終わります。』
し「ふふっ。では、はやめに終わらせてお館様の指示どおりにいきましょう。」