第8章 無限列車
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現在…………
鬼の出ない太陽の出ている明るい昼。
産屋敷邸でお館様としのぶが顔をあわせていた。
お「無限列車の任務には炭治郎たちに行ってもらうことにしたよ。しのぶが炭治郎を推薦した理由を聞いてもいいかい??」
し「竈門くんは真っ直ぐで、努力し積み重ねることができます。それによる伸びしろは期待以上のものでした。」
お館様の問いかけに微笑みを浮かべたまま答えるしのぶ。
し「そしてなにより、彼には鬼舞辻を倒すというはっきりとした目的があります。」
お「それについては私も同じ意見だ。」
し「あと、竈門くんのお父さんが“火”の呼吸を使っていたと本人から聞きました。」
お「ほぉ……。」
しのぶの言葉に目を細めるお館様。
し「現状ではまだ力不足であることは否めませんが、炎柱の煉獄さんなら何かしら導いてくれるのではないでしょうか。」
お「鬼になっても人を喰わない妹のことや鬼舞辻との遭遇について考えてみても、炭治郎はそういった星の下に生まれた子なのかもしれない。」
お館様としのぶはそれからしばらく蝶屋敷での炭治郎たちの様子について話していた。