第7章 自覚と覚悟
『先にこの子たちを布団へ連れていきませんか??』
し「よろしいのですか??」
しのぶも固い床に寝かせておくのは気にかかっていたのだろう。
杏の言葉に素直に甘える。
『はい、もちろんです。あ、それからこれ。
炭治郎くんが持っていたものです。』
し「ありがとうございます。
では、お願いします。」
杏から包を受け取り、部屋の隅に置くと3人娘の方へ向かうしのぶ。
しのぶがきよ、杏がすみとなほを抱えて、布団へ運ぶ。
し「ありがとうございます、杏さん。」
『いえ。』
診察室へ向かいながら話す2人。
し「そういえば、杏さんどこか怪我してらっしゃるんですか??見当たりませんが…。」
杏の全身を見ながら首を傾げるしのぶ。
『私は怪我してないですよ。
襲われてた方が怪我をしていたので、その方の手当をしていたらなくなってしまったんです。』
し「そうだったんですね。」
──ガラッ
し「はい、どうぞ。」
『いつもありがとうございます。』
し「いえ、とりあえずいつもと同じ量を出してます。」
杏に軟膏を手渡しながら説明するしのぶ。