第7章 自覚と覚悟
『不死川さん、これからご用事とかあります??』
不「いや、ねぇが。」
『隠が来るまで彼女のことお願いしてもいいですか??軟膏きらしたので蝶屋敷へ行こうと思います。』
不「あァ。」
『では、お願いします。』
ペコリと不死川に頭を下げ、女性のもとへ戻る。
『私はここで失礼します。私たちの仲間が来るまであの人が守ってくれますから大丈夫ですよ。』
「あ、あの……お名前は…」
『……音白杏と申します。あなたは??』
不安そうにしている女性を安心させるため、やわらかく微笑む。
「ま、まいです!!」
『では、まいさん。これからは夜中に山の中へ入ってはいけませんよ??』
ま「は、はいっ!!ありがとうございました!!」
『いえ、それでは…。不死川さん、失礼します。』
不「おゥ。」
座り込んでいる女性に軽く注意して立ち上がる。
2人に向かって頭を下げ、戻って山を下りはじめた。
『サクラ、蝶屋敷へこれから向かうと伝えてくれる??』
サ「ワカッタワ!!」
──バサッ
走る杏を追い抜き、蝶屋敷の方へ飛んでゆくサクラ。
杏(走ったら追いついちゃうし、歩いていこうかしら。)
飛んでゆくサクラを見ながら山の麓まで行き、速度を落とした。
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