第7章 自覚と覚悟
「お、おりる…??」
『はい。』
杏の顔と下を交互に見る女性。
杏(鬼への恐怖心は少しは薄れたかしら…。)
冷静に女性を観察する。
そして、鬼の方を見て呟く。
『……そろそろかしら??』
「え??」
─ 風の呼吸 捌ノ型 初烈風斬り ─
鬼「うわっ。」
杏の呟きに女性が反応すると同時に不死川が鬼の頸へと刃を振るう。
不「チッ。」
ギリギリのところでかわされ、舌打ちする不死川。
『あら、はずしたんですか??不死川さん。』
上からの声に不死川が顔を上げると、杏が枝の上から見下ろしている。
不「うるせぇなァ。次で斬ってやるよォ。」
『お願いしますよ。』
杏の方を睨みあげながら刀を構える不死川。
杏はふふっ、と笑いながら枝の上で傍観する体制になる。
不「さァ、鬼ィ。さっさと死んでもらおうかァ。」
鬼「チッ、鬼狩りが2人か…。
しかも、お前は柱だな!!」
不死川を指差しながら叫ぶ鬼。
『………は??』
不「ククッ、そうだなァ。よくわかったなァ。」