第7章 自覚と覚悟
炭「それじゃあ、行ってくるよ。もし、俺より先にしのぶさんが帰ってきたら伝えておいてくれ!!」
き.す.な「炭治郎さん!!」
3人娘は玄関まで必死に追いかけたが治療中とはいえ、鬼殺隊士である炭治郎に追いつくことができず、見送るしかなかった。
き「ど、どうしよう!!」
す「とりあえず、しのぶさまの帰りを待つしかないよ。」
な「そ、そうだね。」
き.す.な「しのぶさまー!!はやく帰ってきてくださいーーー!!」
3人娘は今にも泣き出しそうな声で叫んだ。
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in 空木山
静かで薄暗い山道を並んで走る2つの影。
『ずいぶんと静かな山ですね。』
不「あァ。」
「……!!」
杏.不「っ!!」
本当にとても静かな山で2人から大分離れた所で小さな小さな悲鳴が聞こえた。
2人の耳にも聞こえたらしく、声のした方角へ進行方向を変える。
速度を上げ、周囲に目を凝らしながら走っていると、前方に1人の女性とその女性を襲おうとしていると一匹の鬼が見えた。
『不死川さん。』
不「わかってらァ。」