第7章 自覚と覚悟
き「今日はお2人とも任務に出ていらっしゃっていて…」
す「アオイさんに相談したいのですが、アオイさんは今、忙しくて…。」
蝶屋敷は鬼殺隊における診療所のようなところだ。
しのぶは3人に隠すことなく鬼のことをすべて教えているため、3人はしのぶのこの言いつけを破ろうと思ったことはない。
何より、3人とも大事な人を鬼に奪われた過去があり、鬼の怖さはよくわかっていた。
シュン、とへこんでいる3人娘を見て、んー、と考える炭治郎。
炭「そうだ!!俺が行ってこよう!!」
き.す.な「え??」
良いことを思いついたと言わんばかりの炭治郎の言葉に3人娘が思わず聞き返す。
炭「ほら、俺なら最悪、鬼に追いかけられても逃げられるし大丈夫だよ。」
き「でもっ!!」
す.な「危ないですよ!!」
軽く大丈夫だと言う炭治郎を必死に止める3人娘。
炭「大丈夫、大丈夫。
あ、買ってくるものはその紙に??」
き「は、はい!!って、え??」
きよの手元を覗き込み、握られていた紙を指差す炭治郎。
きよの返事を聞き、ヒョイ、とその紙をきよの手から取り、玄関の方へ向かって走り出した。