第6章 蝶屋敷
炭「……ん??」
きよの口から飛び出した言葉に目をまるくする炭治郎。
き「朝も昼も夜も寝ている間もずっと全集中の呼吸をしてますか??」
炭「……やってないです。やったことないです…。
そんなことできるの??」
き「はい。それができるのとできないのとでは天地程差が出るそうです。」
驚きで固まる炭治郎に淡々と告げるきよ。
炭「全集中の呼吸は少し使うだけでもかなりきついんだが…それを四六時中か…。」
想像して思わず震える炭治郎。
き「できる方々はすでにいらっしゃいます。
柱の皆さんやカナヲさんです。
頑張ってください。」
炭(柱の皆さんやカナヲができる“全集中の呼吸を四六時中する”…。
杏さんの言っていた“ぜんしゅうちゅうじょうちゅう”…。
全集中…常中…!!)
少し考えてハッとする炭治郎。
炭「…そうか!!ありがとう。やってみるよ!!」
今まで驚きで固まっていた炭治郎の顔に笑顔が戻る。
そんな炭治郎を見て、きよ、すみ、なほも笑顔になる。
な「キャラメルあげます。」
き「からから煎餅あげます。」
す「あんぱんあげます。」
炭「わわ、ありがとう!!」