第6章 蝶屋敷
「炭治郎さん。」
炭(あとは…目か??)
「炭治郎さん。」
炭(目が違う気がする。)
「あのう。」
そこまで考えてようやく、自分を呼ぶ声に気づいた。
自らの服を掴まれている感覚がしてそちらの方へ視線を向ける。
そこには、きよ、すみ、なほの3人が炭治郎を見上げていた。
炭「わっ、びっくりした!!ごめん。
どうした??」
「………。」
炭治郎の問いかけにもじもじとする3人娘。
炭「??」
しかし、杏の言葉を思い出し勇気を振り絞る。
き「手拭いを…。」
きよが手をプルプルさせながら炭治郎に手拭いを差し出す。
炭「わぁ!!ありがとう助かるよ!!
優しいねぇ。」
にっこりと優しい笑顔を見せた炭治郎にパァァっと顔を明るくする3人娘。
す「やっぱり杏さまの言うとおりだったね。」
な「だね!!」
き「あのことも教えてあげよう。」
後ろを向き、コソコソと話す3人娘。
炭「??」
炭治郎は頭には?マークを浮かべる。
くるっと振り返った3人娘が話し始める。
き「あの、炭治郎さんは全集中の呼吸を四六時中やっておられますか??」