第6章 蝶屋敷
翌朝────────
『アオイちゃんのご飯はおいしいですね。』
ア「ありがとうございます。」
し「そうでしょう??」
杏、しのぶ、カナヲ、アオイ、きよ、すみ、なほの7人は並んで朝餉を食べていた。
し「杏さん。今日は任務は…」
『今日は主に書類仕事ですね。』
し「あら、珍しいですね。」
『ちょっと溜めちゃってまして…。』
杏は基本的に身体を動かしている方が好きなタイプなため、柱の業務の中でも書類仕事が最も苦手だ。
しのぶなど、他の柱の多くは少しずつ行うため時間はかからないが、杏は後回しにしてしまうためすべてを片付けるのに1日で終わることはまずない。
苦笑いを浮かべる杏にあらあら、と肩をすくめるしのぶ。
『ごちそうさまでした。アオイちゃん、本当に美味しかったです。ありがとう。』
ア「お粗末様です。
また、いつでもいらしてくださいね。」
『はい。』
しっかり手を合わせる杏。
『それでは、私はそろそろ失礼します。』
し「あら、もう行ってしまわれるんですか??」
『はい、おそらく数日はかかってしまうと思いますし…。』