第6章 蝶屋敷
し「えぇ、もちろんです。みんなも喜びますし。」
『それでは、お言葉に甘えて…。
ありがとうございます。』
しのぶの言葉に遠慮がちにお礼を言う。
し「君も、そろそろお部屋に戻ってくださいね。」
炭「は、はい!!」
元気に返事をし、禰豆子をベッドに連れて行く炭治郎。
杏(…しのぶさん。どこから話聞いてたのかしら。
気配はしなかったけど。)
あまりにもタイミングのよかったしのぶの登場にそんなことを考える。
し「杏さん。客間の場所はわかりますよね??」
『はい。』
し「布団は敷いてますからそこで休んでください。
朝餉のときに呼びに行かせますね。」
『何から何までありがとうございます。』
ニコッと微笑んで軽く頭をさげる。
し「では、おやすみなさい。」
『はい、おやすみなさい。しのぶさん。』
──シュンッ
その場から消えるように立ち去るしのぶ。
『炭治郎くん。
お部屋までの道は大丈夫ですか??』
炭「はい!!大丈夫です。」
炭治郎の元気のいい返事を聞き、部屋を出るため扉に手をかける。
『あぁ、そういえば、』