第6章 蝶屋敷
しのぶの勧めの効果があったのか炭治郎は控えめに頷く。
しかし現在の禰󠄀豆子の状態を思い出し、申し訳なさそうに眉を下げる。
炭「あ、でも…。禰豆子は基本昼間は寝ているんです。今は起こしても起きないかもしれません…。」
『そうなんですか…。私これから任務があるので夜は…。』
杏もどうしようかと考えていると、
し「でしたら任務を終えてから蝶屋敷に帰ってらしたらどうですか??」
しのぶがにっこり笑って手を合わせる。
炭「え??」
炭治郎が思わず呟く。
炭(任務がある日は夜明けに帰ってこられるかどうかなのに…。)
自分が今まででしてきた任務を思い出し、無茶なんじゃ…と考える炭治郎。
近くで聞いていた善逸や伊之助も同様の反応を見せる。
しかし、
し「杏さんでしたら日付が変わるまでには終えられるのではないですか??」
善「え!?」
さも当然というようなしのぶの言葉に思わず驚きの声をあげる善逸。
炭治郎と伊之助は声こそでなかったが心境は同じだった。
『まぁ…今回は合同任務でもないですし可能だとは思いますが…。』
善「え!?」