第6章 蝶屋敷
善「は、はいっ!!」
伊「ふはははははは!!」
飛び上がりそうなほど喜ぶ善逸に、仁王立ちで笑う伊之助。
杏(なんか、変わっ…面白い子たち…。)
心の中で小さく呟く。
そんな2人を横目に気を取り直して炭治郎と向かい合う。
『すみません、炭治郎くん。
少しお願いがあるのですが…。』
炭「はい!!なんですか??」
炭治郎の元気のいい返事に少し微笑む。
『禰豆子さんに少しだけ会わせてほしいの。』
少し眉を下げながら微笑んでお願いする。
炭治郎は少し驚いたように目を見開く。
炭「禰豆子…ですか??」
『えぇ。私と1対1では彼女も不安かもしれないのでよろしければ炭治郎くんも一緒で。』
杏の申し出に迷う炭治郎。
そんな炭治郎の様子を見て、杏はできるだけ優しく微笑む。
『大丈夫ですよ。
少し様子を見させていただくだけです。
あまり心配はしていませんから。』
し「竈門くん。心配しなくても大丈夫ですよ。
杏さんがお館様のご意向を無視することはありませんからね。」
しのぶも同調する。
炭「じゃ、じゃあ…。」