第6章 蝶屋敷
『そうだ、竈門くん。』
炭「え、あ、はいっ!!」
相変わらずぽかーんとしている男3人のうちの1人である炭治郎に声をかける。
突然のことに慌てた炭治郎は間の抜けた声が出た。
『ふふっ、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ。』
そんな炭治郎の反応を見てクスクス笑う杏。
善逸が隣でものすごい顔をして炭治郎を見ている。
炭「す、すみません!!
えと、何かごようですか??音白さん。」
『下の名前で構いませんよ。音白さんと呼ばれることはあまりないので違和感ありますし。』
ニコッと微笑む杏。
炭「じゃ、じゃあ、杏さん。よければ俺のことも下の名前で呼んでください。」
『はい。炭治郎くん。』
少し落ち着いた炭治郎を見て、柔らかく微笑む。
すると、
善「はいっ!!俺のことも名前で呼んでください!!」
ものすごい勢いで飛び出してきた善逸。
杏も炭治郎も一瞬キョトンと善逸を見る。
伊「俺も許す!!」
フン!!と、胸を張って叫ぶ伊之助。
これにも一瞬キョトンとなる。
『えーと…、善逸くん。に、伊之助くん。でしたか??』
名前が合っているか少し不安な杏が首を傾げながら2人の名前を呼ぶ。