第42章 集結する力
炭(みんなに続け…!!遅れるな、全員でかかれば何とか…)
そう思っていた矢先──…炭治郎の体を激痛が襲った。
炭「ガハッ」
突然、血を吐き倒れ込んだ。
炭「グッ、ウウウッ、ぐあああああっ…!!」
混戦の中、無惨がおもむろに口を開いた。
鬼「即死できた者は幸運だ。即死できなくとも、私に傷を付けられた者は終わる。あれを見るがいい。」
その言葉を聞いたその場にいた柱を含めた隊士たちは、無惨の視線の先を辿るように見る。
「!!」
そこには瓦礫の上に仰向けに倒れ、動かなくなっている炭治郎の姿。
無惨に攻撃を受けた炭治郎の右目は肉が膨れ上がり、とても生きている状態では無かった。
動揺の表情を浮かべる冨岡たちに無惨が更に追い討ちをかける。
鬼「私は攻撃に私自身の血を混ぜる。鬼にはしない。大量の血だ。猛毒と同じ。細胞を破壊して死に至らしめる。竈門炭治郎は死んだ。」
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一方その頃──…
ずっと眠っていた禰豆子はとある人物の声に呼ばれていた。
父「禰豆子、起きろ。炭治郎が危ない。」
優しく大好きな父の声。
この声に禰豆子は慌てて飛び起きた。