第6章 蝶屋敷
ニコニコと笑うしのぶ。
杏(相変わらず綺麗な人…。
そして、掴みどころのない人…。)
心の中で小さく呟く。
『ここはしのぶさんの屋敷ですもの。
驚きませんよ。』
ニコッと微笑みながら言葉を返す。
し「それもそうですね。」
ふふっと笑うしのぶ。
し「ところで、どうです??彼らは。」
『正直、まだまだですね。
カナヲちゃんも退屈なのでは??』
し「そうですねぇ。
あ、もしよろしければカナヲの相手をしてくださいませんか??」
『それは別に構いませんが…。』
ちらりと炭治郎、善逸、伊之助を見る。
し「大丈夫ですよ。
これで自信喪失するならそれまでということです。」
杏の言いたいことがわかっているらしくニコニコしながらそう告げるしのぶ。
『…そうですね。わかりました。いいですよ。』
し「ありがとうございます。カナヲ。」
杏にお礼を言い、カナヲを呼ぶ。
カ「はい、師範。」
男3人を軽く負かしたカナヲは疲れ切っている男共とは違い、涼しい顔をしている。
し「杏さんが少し相手をしてくれるそうです。
しっかりね。」