第41章 復活
祈里や音羽、珠世、大勢の隊士たちと上弦ノ肆の元へと向かっていた愈史郎は突然立ち止まる。
祈「愈史郎さん??どうしました??」
他の皆を代表して祈里が尋ねると愈史郎は眉間に皺を寄せて呟いた。
愈「無惨が復活した。」
音「無惨が…!?」
珠「間に合わなかったのですね…。まだ柱の方は着いていなかった…。」
視線を下げる珠世に愈史郎は小さく頷く。
愈「はい。代わりに平隊士が10人程到着していたのですが、復活してすぐ無惨の養分にされたようです。」
祈「っ、そんな…。」
最悪の状況に祈里と音羽は顔を歪める。
──ザワザワ
他の隊士たちにも動揺が広がる。
愈「産屋敷が第2陣を下がらせている。これ以上は最低限の被害で済む筈だ。俺たちは先を急ぐ。」
愈史郎の冷静な声で祈里と音羽も落ち着きを取り戻す。
音「そうですね。鬼舞辻に集中するためにも早く上弦ノ肆を倒さなくては。」
2人は頷き合い、後ろの隊士たちに声をかける。
祈「皆さん、私たちは私たちのやるべきことを。」
音「もう少しで辿り着きます。急ぎましょう。」
「「「「はい!!」」」」
2人の言葉に動揺していた隊士たちも頷く。
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