第6章 蝶屋敷
さらに薬湯ぶっかけ反射訓練ではアオイに勝ち、
善「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ。」
カッコつけてみせた。
アオイの手をぎゅっと握っている。
それを見逃すはずもなく、裏で話したことも筒抜けだったため、少女たちの目は厳しい。
全身訓練の鬼ごっこでも善逸は勝ち星をあげたが、アオイに抱きついたことによりボッコボコにされた。
善「勝負に勝ち戦いに負けた!!」
などとほざいている。
続いて負けず嫌いの伊之助。
──バシャー
伊「ヨッシャアア!!」
アオイに思いきり薬湯をぶっかける。
伊「エィサアアアア!!」
ア「痛い!!」
足を掴んでアオイを宙吊りにする。
杏(態度ややり方はともかく、2人ともそれなりみたいね…。確かに、弱くはないけど…強くもない。
そして………、)
善逸と伊之助の総評をし、続く炭治郎に視線を向ける。
炭(俺だけ負け続けてずぶぬれ…。恥ずかしい。)
下を向き、シュンとする炭治郎。
3人娘が心配そうに見上げている。
杏(彼は負けっぱなし…。)
はぁ、と小さくため息をつく。
杏(まぁ、でも…彼らが順調なのもここまでだけど…。)