第41章 復活
『どれだけの人が貴方に生きていてほしいと思っていると思いますか。貴方に助けられて、今生きている人なんて沢山いるんですよ。その方たちみんなを悲しませるおつもりですか??』
悲「…わかったよ。」
杏に押し負け、悲鳴嶼はポケットから薬を取り出す。
そして飲む姿をしっかり見届けて杏は胸を撫で下ろした。
そんな杏の姿を見て不死川もハッ、と笑う。
不「俺もその1人ですからね。悲鳴嶼さん。」
悲「不死川…。私もだ。お前たちに誰1人として死んでほしくないからな。」
不「はい。」
時「ん…。」
そんな話をしていると意識がなかった時透の声が聞こえ、各々振り返る。
『無一郎くん??』
近くにいた杏が声をかけると、ゆっくりと瞼が開く。
時「…杏さん??」
『良かった。傷は??痛みますか??』
杏の言葉に不死川と悲鳴嶼も時透の周りに集まる。
時「痛みますけど大丈夫です。まだ動けます。」
悲「…すまないな。」
時「大丈夫ですよ、悲鳴嶼さん。僕も柱です。最後まで戦います。」