第41章 復活
杏に支えてもらいながらゆっくりと体を起こす。
悲「…そうだな。時透も補給しろ。隠が到着したら無惨の元へ向かおう。無惨を倒すまで終わりではない。」
悲鳴嶼の真剣な声に3人とも小さく頷く。
そこで、ふと時透がそういえば…と口を開く。
時「杏さん、いつの間に檻から脱出してたんですか??あの攻撃で壊れてから脱出するじゃあ僕を庇うの間に合わなかったでしょ??」
『あー…』
時透の言葉に不死川と悲鳴嶼も確かにと杏を見る。
そんな3人の視線に杏は気まずそうにしながら小さな声で話し始める。
『…出れたんですよ、そもそも。その……檻の柵の隙間が……かなり広くて、普通に…出れたんです。気づくの遅くなりましたけど…。』
杏からの答えに3人は暫くキョトンとした後、不死川を始めに笑い出した。
不「ハッハッハッ!!なんだよそれェ。」
時「あはははっ。そんなこともあるんですね。」
悲「戦況は冷静に判断しないとな…ふっ。」
言いたい放題言ってくれる3人に杏は頬を赤く染めながら下を向く。
『…おっしゃる通りです。』
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