第6章 蝶屋敷
蝶屋敷の訓練場になっているところへ向かう。
訓練場が近くなったところで外からなにやら揉めている声が聞こえてくる。
杏(…喧嘩かしら??)
さほど興味はないが訓練場に近づくにつれ、大きくなっていく声。
訓練場を覗き込むと、カナヲ、アオイ、きよ、すみ、なほがいた。
アオイ、きよ、すみ、なほの4人は騒ぎ声の聞こえる外の方を見て唖然としている。
カナヲは4人とは少し離れたところに座っていた。
『なんの騒ぎですか??』
杏の声に驚いてふり返るアオイ、きよ、すみ、なほ。
ア「杏さん!!いらしてたんですね!!」
き.す.な「杏さま!!お久しぶりです!!」
カ「…。」
アオイ、きよ、すみ、なほの4人はこちらに駆けてくる。
ちらりとカナヲに視線を向けると、ペコリと頭をさげていた。
『きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、アオイちゃん、カナヲちゃん。お久しぶりですね。』
ニコッと微笑み、飛びついてくるきよ、すみ、なほの3人娘を受け止める。
『それで、この騒ぎは──』
最後まで言い終える前に杏の声はものすごい怒号に遮られてしまった。