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【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第38章 柱の矜持



困惑している時透に杏はニコッ、と微笑みながら手を差し出す。


時「…はい。止血は完璧です。お願いします。」


素直に腕を出す時透に杏は優しく微笑む。


『さぁ…みんなで生きて帰りますよ。無一郎くん。』


時「はい…!!」


薬を打ち、そのまま傷の手当てをしていると、遠くから声が聞こえてきた。


玄「時透さん!!」


時「!」


声のした方へ視線を向けると、死んだとばかり思っていた玄弥が普通に話していた。


玄「すまねぇが胴体を…強く押し付けてもらえるか??」


いくら玄弥が特異体質だとわかっていてもその異様な光景に思わず反応が遅れる。


時「玄弥!!生きてるの。体…繋がる?」


玄「厳しいかもな…。」


『……。』


杏(玄弥くん…。いくら特異体質といえど彼はまだ人間…なのに胴体が切断されてもなお、普通に会話ができるなんて…。)


高揚しているのか、時透の後ろに杏がいることに気づいていない玄弥は話し続ける。


玄「あの…あそこに落ちてる…上弦の髪の毛…取ってきて…喰わせて貰えるか??最期まで…戦いたいんだ…。兄貴を…守る…死なせたくない…。」


『………やめて。あなたのお兄さんはそんなこと望むような人ではありません。』




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