第37章 祈り
不「…幾つのときからここに居るんだァ??」
『11歳の頃からです。』
不「柱になったのはァ??」
『13歳のときです。』
同じような質問ばかりしてくる不死川に若干の不審げな視線を向ける杏。
不「あァ…。悪い。意味わかんないよなァ。」
そんな視線を受けた不死川は小さな声で呟いた。
不「知り合いに…お前と同じ齢のやつがいてなァ。少しばかり想像しちまってなァ。」
杏(想像…。)
杏はじっ、と不死川を見上げ、ゆっくりと口を開く。
『…お会いに、なられないんですか??』
不「………。」
杏からの問いに不死川は一度口を開くも、何も言わずに閉じてしまう。
その様子を見た杏はすぐに頭を下げた。
『すみません。差し出がましいことを申しました。』
不「…いや、悪ィ。気にしないでくれ。」
頭を下げる杏に不死川は頭を掻きながら謝罪の言葉を口にする。
ここで、辺りが静まり返ったそのとき──…
宇「なぁ、このあと用事ある奴いるか??」
右手を挙げながら突然聞いてくる宇髄に一同は不思議そうにしつつも首を横に振る。
宇「不死川の実力も知りてぇし、ちょっとばかし手合わせしねぇか??」