第37章 祈り
そのまま少し遠くに行ってしまった不死川を見つめる杏とカナエ。
『どうして年齢聞いてきてんでしょうか。それに対しての反応も全然なかったですし。』
首を傾げる杏にカナエはふふっ、と笑う。
カ「杏ちゃんがまだ若いからじゃないかしら。私も杏ちゃんが柱になった時には気になったもの。」
『そういうものですか…。』
宇「感じ悪りぃやつだったな。」
『それ、宇髄さんが言います??』
あんな目で見ておいて、と付け加える杏に宇髄はフンッ、と鼻を鳴らす。
宇「あんな傷だらけで柱として戦えんのかねぇ。討伐したっていう下弦ノ壱も2人でやったと聞いたが。」
カ「彼、蝶屋敷に来たことないと思うんですよね。あの傷を放置するのは良くないのに…。」
少し遠くに立つ不死川を見ながら話す一同に悲鳴嶼が口を開く。
悲「…もうそろそろお館様が来られる。…並ぼう。」
その言葉に柱たちはすぐさま並びはじめる。
左から冨岡、杏、宇髄、悲鳴嶼、カナエの順で並んだところでカナエが不死川に声をかける。
カ「不死川くん。そろそろお館様が来られるからこちらで並びましょう。」