第5章 花屋敷
『それで、どうします??』
気を取り直してもう1度聞きなおす。
時「あ、僕はそろそろ帰ります。
これから任務ありますし。」
スッと手をあげる時透。
『あら、無一郎くんは今日非番ではなかったのですね。』
時「はい。でも、任務地も近いしお昼過ぎの出発でも十分間に合うところだったのでそれまで杏さんのところへ行こうと思ったんです。」
『そうだったんですね。
それでは、急いでおはぎ持ってきますね。』
バタバタと走っていく杏。
不「あまり心配はいらねぇと思うが気をつけろよォ。」
時「ほんとに余計なお世話ですよ。
少し運動したのでちょうどいいくらいです。」
不「…そうだなァ。
これくらい大したことねぇよなァ??」
時透の煽りにすぐに乗っかる不死川。
2人でそれぞれ笑みを浮かべながら火花を散らす。
『少しと言うわりにかなりお疲れのようでしたよ。』
ふふっと微笑みながら戻ってくる杏。
『まぁでも、気をつけてくださいね。
無一郎くん。』
これどうぞ、とおはぎの入ったお重を包んである風呂敷を時透に渡す。
時「ありがとうございます。杏さん。」