第34章 母の愛
伊「地獄がねぇなら俺が作ってや゙る゙ァ゙ア!!ごちゃくそうるせぇんだテメェはァァ!!俺の母親を不幸みたいに言うなボケェエ!!」
そう叫びながら童磨に斬りかかる伊之助に対して童磨もすぐさま攻撃を仕掛ける。
ー 血鬼術 凍て雲 ー
ー 獣の呼吸 拾ノ牙 円転旋牙 ー
伊之助は二本の日輪刀を回し、その風力で童磨の技を散らす。
童「いいねぇ面白いねぇ。出来ることならこうしてずっと遊んでいたいよね。飽きるまでは。」
そんな事を呟く童磨の背後から隙をついたカナヲが鞘から日輪刀を抜いて攻撃を仕掛ける。
童「おっと、」
ー 花の呼吸
童磨はすぐにカナヲの方を向き、そのまま扇をカナヲへ振り上げた。
──ギャリッ
咄嗟に日輪刀で防御したカナヲはそのままの勢いで水辺へ飛ばされる。
ー 蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ ー
圧倒的な速度で童磨に突き技を放つしのぶ。
童「ぐっ、…でも、またすぐ分解して…」
ー 桜の呼吸 漆ノ型 彼岸桜 ー
毒により蹲る童磨に日輪刀を鞘から抜いた杏が遠心力を利用した技で後ろから斬りかかる。
童「おわっ!!」
左腕を斬り落とされた童磨は声を上げながら天井へと飛び上がる。