第5章 花屋敷
時「あ、杏さん!!ありがとうございます。」
『いえ、お2人で何を話してらしたんですか??』
お盆を置きながら尋ねる。
不「教えねェよ。なァ、時透。」
時「そうですね。」
顔を見合わせる不死川と時透。
そんな2人を見て少しムスッとする。
『あら、ひどいですね。仲間はずれですか??』
時「そんなのじゃないですけど、杏さんには内緒です。」
『まぁ、無理には聞きませんが…。』
不「そうしてくれェ。」
『わかりました。』
そう言って肩をすくめながら時透の抹茶を点てる。
『はい、無一郎くん。どうぞ。』
点てた抹茶とおはぎを差し出す。
『銀子ちゃんもどうぞ。』
時「ありがとうございます。」
銀「アリガトウネ!!」
時透をくわえた3人でまた雑談しながらおはぎを食べる。
『あ、そうだ。』
ふと、何かを思い出した杏が声をあげる。
不「どうしたァ。」
時「どうしたんですか??」
おはぎを食べながら不死川と時透が首を傾げる。
『今日、おはぎ15個作ったんです。
それで2つずつ出してるんですけど…。』