第10章 sports festival~iberis~
ブ~ブ~ブ~
なんか鳴っている
『ん?』
菜緒は携帯のバイブの音に気付いて
はっとし勢いよく起き上がった
『え?今何時?ていうか私寝てた?』
時計は10時前をさしており,菜緒自身自分が寝ていたことに驚ろきそっと立ち上がり,酒坂がいることを確認しようとすると急に寒気と頭痛が襲ってきた
『つっ‼』
そう昨日の副作用が来たのだ
(頭かち割れそう。とりあえず頭痛薬のもう。)
そういって菜緒は頭痛薬を飲みにベッドルームから出るとそこには酒坂がいなかった。
キッチンに行くとそこに土鍋に入ったお粥とラップのかかった軽い朝食が準備されていた
菜緒はとりあえず薬を飲み携帯を見ると緑谷から1本の電話とライン,爆豪からは数えるのがめんどくさい連絡量,美優からそして酒坂からラインがきていた。
菜緒は酒坂のラインを開き
【珍しく寝てたから,起こすのも悪いし帰る。飯冷蔵庫入れてあるから食べろ。副作用でたら連絡しろ。一応お粥作ってるから最悪それだけでも食べろよ】
(おかんかよ)
と菜緒は突っ込みたいがここまでしてくれたんだと思い返信した
【ありがとうございます。寝たからか体調は元気。大丈夫】
とだけ送った。
実際菜緒は副作用が出ているが,いつもより酷くない。
いつもは頭痛で吐き気も伴い,熱で全く起きれない状況が多い。
そう言った時は酒坂がいつも面倒を見ていた。
頭痛薬を飲んでようやく吐き気はおさまるが,熱は解熱剤を飲んでも全く下がらず38度くらいが12時間程度でる。
今回は熱はあるが頭痛はさほどで薬を飲めばおさまり,いつもよりはだいぶ楽だった。
そのため酒坂には余計な心配をさせたくないため,連絡だけは返した。
熱は持続するため悪寒はしている菜緒はすぐさまベッドルームへ戻り布団にくるまった。
『さっむ』そういって菜緒は布団に戻ってもう一度携帯を見た際にまた,携帯が鳴り
【爆豪 勝己】
と表示された。