第10章 sports festival~iberis~
菜緒は相澤に見送られながら急いで自宅に帰ってきた
ドキドキドキドキ
心臓の鼓動がいつもより大きく聞こえる
『あ~振り回されるな』
と菜緒は叫びシャワーを浴びていったん頭を冷やすことに
シャワーを浴びた後も相澤の顔が忘れられずにソファーに横になり全然落ち着かなかった
(落ち着け!とりあえず,そう煙草吸おう)
そう思い菜緒は煙草をつけ一休みする。
今日の出来事を振り返っても相澤との時間が楽しかったからか菜緒はスッキリしていた
(今日は自分が情けないと思ってたのにな)
相澤から助かったて言われた時何故か大したことない事なのに嬉しく感じ
『会いたいな』と言葉にでていた
菜緒はこの感情に気付いているのか、それを否定するように
『馬鹿馬鹿しい』
と言って珈琲を入れる準備をしていると
ピンポーン
とチャイムの音がした。
菜緒はこんな時間に来るのは一人しかいないというのをわかっているのか確認もせずドアをあけた
そこには
「大丈夫か」
と声をかけながら家に上がっていく酒坂だった。
『別に大丈夫ですよ,いいですよ。そんなに無理してこなくて。今日も仕事早めに切りあげてきたんですよね?』
「これくらいしか,俺にはできねぇんだから,させてくれ。どうせこう言いう日は眠れずに次の日倒れるか,飲んだ薬の副作用で動けねぇだろうが」
『うぅ。酒坂さんは十分お世話して貰ってますよ』
「俺が納得してないだけだ。いいから今日も付き合え」
そういって酒坂は店で作ったつまみを机に出し,酒は自分で作り,使い勝手のわかっているキッチンを使わせてもらった
『やった~!酒坂さんお酒飲み放題だ~』
そういって菜緒は酒坂の酒を片手に店のつまみを食べていた
「今は副作用は来てないのか?」
『うん。大丈夫。あれ来る時と来ないときあるからめんどくさいよね』
「・・・・。」
『だから,そんな顔しない』
『はい!お酒飲む!』
菜緒はそう言って笑顔で酒坂に酒を飲ませていった。