第7章 Reunion 〜beautiful woman〜*
「遅かったな」
と店にはいったら酒坂が言ってきた
『へっ!あっううん!少し外でも話してたんだ‼消太さん意外と話しやすい人で話しこんじゃった!遅くなってごめん!』
「・・・いや,別にいいけど,そんなに真っ赤になってどうした」
「本当だぁ~菜緒ちゃん顔真っ赤!!」
「さっき相澤さんとなにかあったのか?」
「えっ菜緒ちゃんとなにかあったの⁉相澤さんも隅におけないなぁ~」
と酒坂と居酒がそれぞれに話しかけてきた。
『あ~うるさい!!ただ今日はちょっと飲みすぎただけ!別に消太さんとは何もない!二人して何よ!トイレ行ってくる‼』
そういって菜緒に怒られた二人は
「「反抗期か」」
と声をそろえて突っ込んでいた。
帰路についた
相澤はというと
(俺が恋ね)
自分には無縁と思っていた感情が今更になって出てきたことに驚きつつもスッキリした表情になっていた。
(俺はあいつが欲しいわけか。でもどうするかね。この年で)
相澤は今まで恋愛をしてきたわけではない
それなりに付き合った女性はいたが
基本,向こうから告白されて付き合ったりとか
性欲も普通なみにあるためお互いラフな関係な者もいた
それでも自分から欲したのは初めてだった。
何事も合理的に進めたい相澤にとっては何ともめんどくさいことだ。
だがそのめんどくさいことでさえ菜緒とならめんどくさいと思えないのだ。
むしろ非合理的なことをしてることはわかっているのに菜緒が色んな表情を見るのが楽しくてしかたなかった。
だが仕事人間の相澤は仕事をおろそかには出来ないという考えもあった。
(とりあえず,あそこの店に通えるように仕事処理しよう)
相澤は菜緒の連絡先を聞いてなかった。
本当は聞こうとしていたが
【親代わりで傍にいたからどちらかというと父親と娘ていったところですかね】
居酒の言葉が頭に残り,相澤はまず酒坂に伝えることが優先だろうと考えていた。
2人の間になにがあったがわからないが関係性としたら大事な2人だろうと相澤は思い今度anemoneへ行く時に酒坂と話そうと思いながら眠りについた。