第23章 I want to tell~ Katakuri〜*
『消太さん』
「なんだ」
『勝己に言ったでしょ』
「・・・・向こうが気付いて言ってきたぞ」
『そうじゃなくても言うつもりだったでしょ!送るの事態おかしいと思ってたし』
「・・・・」
『黙らない』
「別にいいだろ。爆豪だ。バラすようなことはなしい,教師陣も知っている事だ」
『それも消太さんが言ったからじゃないですか』
そう菜緒と相澤は生徒以外では学校公認のカップルになっていた
それは半月前
菜緒は校長室にきていた
「やぁ魅知くん。体調のほどはどうだい?」
『この度はお騒がせしてすみませんでした』
校長室では教師陣も揃いその中で菜緒は呼ばれたのだった
「君が助かって本当によかったよ。家庭訪問の時は助けてあげられなくてごめんね」
『いえ,こうやって今楽しく過ごせるのも先生たちのおかげだと思います』
「ありがとう。それで君の今後の事を話そうと思って君をここに呼んだんだ」
『はい』
「今後君の復学については年末らへんに戻したい。だけど恐らく君の学力だと3年生まで習うことが頭に入っているだろう。授業の必要性がなくなってしまう。もちろん体育や家庭その他の科目は別さ。ちょっとした案だが,どうだろう。僕の元で今後学園を守っていく立場として学んでいかないかい?」
『いや,でも・・』
「僕の個性はハイスペックでヒーローのように戦うのは無理だけど作戦や学園の経営そう言うのに携われるんだ。魅知くんも暗記なら,今後将来的にもヒーローの近くで出来る仕事だ。必修科目の時以外は学んでみないか」
校長の案は菜緒からしたらありがたい話だった
実際菜緒は校長と同じように戦えない。
期末試験のようにロボットで戦うならできるも体術になったら難しい
母の願いのヒーローは諦めたが,そのヒーローの傍で自分の力を活かせる職業がある。それは菜緒にとってもなんとも心惹かれるものだった。
菜緒はそっと相澤の方を振り返ると
相澤も菜緒を見ていたらしく
目が合い
「やりたいならやってみろ」