第20章 outbreak of war~achillea~
それと同時に本当に目の前が真っ暗になった
『え?』
相澤はボロボロながらも菜緒の元へ座り込んで片腕で菜緒を抱きしめていた
「お前はそう何度も資格が欲しがるな。
言っただろ資格なら俺が与えるって。
何度でも資格が欲しいなら俺が与える。
・・・それに助ける資格も永遠有効だ・・・
だから菜緒,生きる資格をお前にあたえるから俺のために生きろ」
そう言って相澤は再度胸に引き寄せた
それと同時に菜緒は泣き出し
『でも,私,人が目の前で死ぬのに何もできなかった。えりちゃんにもひどい事たくさんしちゃった』
「お前が治崎に勝てるわけがないし,そもそもえりちゃん助けるために裏で色々してただろ。今回はそれが本当に役に立った。菜緒は,あの中では頑張った」
『けど,通形先輩の個性も・・消太さんにも怪我・・・』
「ヒーローなら何かあるのはつきものだお前のせいじゃない。それにお前のヒーローになるって言ったのは俺だ。怪我なんて気にするな。だいぶ助けるのに時間がかかったけどな。再度ほんとに菜緒が死ぬと思って焦ったわ」
『・・・ごめん・・な・・さい』
「お前がここに生きて帰ってきただけでも俺は嬉しい。だから菜緒死のうなんて思うな」
『・・・・はい』
「わかればいい」
そう言って菜緒は気を失った
「相,イレイザーヘッド!菜緒ちゃんは⁉」
緑谷は急いで菜緒と相澤の元へ走ってきた
「はぁ~今やっと落ち着てか気を失った。担架よべ,俺もさすがに今は抱えられない」
「はい・・・・治崎の手がいった時,菜緒ちゃんの死を一瞬みました。僕全然身体が動かなくって・・・でも先生は必死に立ち上がって走ってました。僕はまだまだです」
「・・・あれは特別だ。俺も死んだと思ったさ。だが治崎は殺さず生かした。理由は何にしてもよかったよ」
「・・・そうですね。治崎は最後菜緒ちゃんを生き返して話してるとき空気が和らいだ気がしました」
「わからんがとりあえず病院へ急ぐぞ。ナイトアイの容態も気になる」
「わかりました」
そうしてようやく戦いの幕が閉じた